遅くなりましたが、「大決戦!超ウルトラ8兄弟」のレビューをしたいと思います。
自分の地元ではすでに上映が終わっていて、
水戸黄門のご隠居ではないですが、「もういいでしょう!!」
という気分になりました。
え?遅いですか?まぁまぁ。
では、ネタバレ感想行きます。
まず、ストーリーについてはこちらの公式ホームページをご覧いただきたい。
(いきなり手抜きだ!とか悲しいことは言わない約束でしょ。よそはよそ!うちはうち!)
+++序盤+++
まるで三丁目の夕日のような世界。
ランニングシャツに半ズボン姿で遊ぶ子供たちが似合う時代。
今夜放送開始の「ウルトラマン」に釘付けの子供たち。
それは、本作の主人公ダイゴ(=ウルトラマンティガ)たちの少年時代だった!
・・・という事はですよ?
あれから40年。
子供ダイゴたちはどうみても小学生。
現代が舞台だとすれば、ダイゴたちって今は50歳近いってこと?
なんて無粋な突っ込みもやめておきましょう。
時代なんてどうでもいいんです。
うちらの子供時代には、男の子はみんなウルトラマンや仮面ライダーが大好きでした。
ヒーローに憧れ、夢は宇宙飛行士やプロ野球選手。
ここがちょっと納得できなかったなぁ。
確かに自分も小学6年生くらいになったときは、
将来の夢というのを考えさせられましたよ。
男の子はプロ野球選手とかで、女の子はケーキ屋さんとかが多かったかな。
でもこれは職業でしょ?
自分がなりたかったのはウイングマンの広野健太くんじゃないけど、
ヒーローそのもの。
ヒーローに憧れていた、まさにその時は、地球や人々を守りたかったはずです。
まぁそうなると、大人になっても夢を追いかける、というストーリーが成立しなくなるから
仕方ないんですけど。
おっと、話が逸れました。
そんなダイゴたちも大人になった現在は、サラリーマンやボールボーイ。
決してこれらの仕事が夢のない仕事、ってわけじゃないとは思うけど。
閉塞感で毎日追われてるような日々。
恋人にも愛想つかされそう。
+++中盤+++
ダイゴは不思議な体験をします。
そこはウルトラマンが活躍する世界。
ウルトラ兄弟やウルトラマンメビウスがいる世界です。
なんと、すでにちょっと懐かしい「ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟」での
映像なんかも出てきちゃったりします。
ダイゴはこの世界に何度か入り込み、メビウスに助言してみたり。
変身をといてヒビノ=ミライに戻ったメビウスは、そのダイゴに大胆にも
「ありがとう」とか言って正体もばらしちゃいます。
さすがメビウス。
人間に正体ばれても気にしない、一休さんみたいな人格です。
まぁ、シリーズでも結構ばれてましたけどね。
ミライ役の五十嵐くんはルーキーズの名残か、髪の毛がいやに長くて
ちょっとどうなん?とか思いましたけど、
しゃべり方とか性格とかは放送時のミライのまま。
ここは素直に嬉しかったです。
まだあれから2年だもんね。
で、他のウルトラマンたち。
ハヤタ、ダン、郷、北斗たちは何をしているかというと、
放送時のヒロインたちと全員結婚しているわけですよ。
アキコ隊員役の桜井浩子さんとハヤタ役の黒部進さんは、
ウルトラマンマックスでずっと競演してましたから慣れているのですが、
ダンとアンヌ、郷さんとアキちゃん、北斗と南は、ほんとファンサービスですねぇ。
パラレルワールドだからって設定みたいですが、
パロディではなく、ご本人たちが演じる競演を見られるなんて夢のようです。
特に今回、アキちゃん役の榊原るみさんが見られたのは、
すっごい嬉しかったです。
相変わらずベビーフェイスというか童顔というか、お美しい限りでした。
ベッドに横たわるアキちゃんとそれを見舞う郷さん。
帰ってきたウルトラマンの定番中の定番という感じですもんね。
ダイゴのいる世界ではハヤタたちはウルトラマンである意識はないのですが、
超人的な動きで子供を助けたり、ほんとに知らないのかいな?
+++終盤+++
今回のボスクラスの敵として出てきたのがヒッポリト星人です。
スーパーヒッポリト星人なんて名前に変わってましたが、そのままでも良かったと思うけど。
ウルトラマンエース時代にウルトラ兄弟をブロンズ像に固めてしまったアイツです。
今回はウルトラマンメビウスが餌食になりました。
ヒッポリト星人が出てくるまでは、ウルトラシリーズでは
「十字架に磔」
というのがウルトラセブンの時代から定番だったのですが、
固めちゃうのが流行ってしまいました。
暴れるスーパーヒッポリト星人とキングシルバゴン、キングゴルドラス。
自分が何者だったか思い出したダイゴ、アスカ、我夢は
ティガ、ダイナ、ガイアに変身して、それを倒します。
ここで終わっちゃったら、ウルトラ兄弟の活躍がありません。
映画に出てきた怪獣たちがみんな合体して、タイラント・・・ではなく
ギガキマイラという合体怪獣になります。
ただねぇ。
CGなんですよね。ギガキマイラ。
前作のUキラーザウルスのときもそうでしたけど、CGの怪獣って
どうにも臨場感に欠ける気がするんですよね。
巨大生物を着ぐるみで作ったら予算が大変なのかもしれませんが、
昔のように顔だけとか手や爪だけでもいいから
「ホンモノ」が欲しかったです。
途中出てきたゲスラやパンドンの方がよっぽど美しかったし、大きさも感じられました。
まぁ、愚痴はこれくらいにしてそのギガキマイラを倒すために、
ハヤタ、ダン、郷、北斗も変身。
ウルトラ兄弟の力でメビウスも復活して、8人のウルトラマンでギガキマイラを倒します。
まるで黒歴史のように、ウルトラマンメビウス世界ではウルトラ兄弟としては
存在しないウルトラマンとなっていたティガ、ダイナ、ガイアが
ウルトラ兄弟と共闘している!というのが今回の一番のウリですね。
残念ながら自分はティガ~コスモスの時代は、ほとんど見れてなくて
思い入れがちょっと薄いのですが。
逆にウルトラマンマックスには思い入れが強いので、
せめて直近のメビウスとだけでも共闘してくれないかなぁ。
そのときはミズキ隊員とエリーも出てくれないと嬉しさ半分ですけどね。
+++エピローグ+++
ラストでは、子供の頃の夢をかなえたダイゴたち。
ダイゴが船長の宇宙船というか帆船?に乗って宇宙へ旅立ちます。
それをジェットビートルやウルトラホーク1号、マットアロー1号、タックスペースが
脇をかためて飛んでいきます。
操縦するのはハヤタたちとそのヒロインたち。
みんな普通の宇宙服で操縦してましたが、
ここは隊員服になってて欲しかったなぁ。
ちゃんとメットもかぶって。
地球防衛軍の機体に乗っていくんだから、それでもいいのになぁ。
そしたらファンの感動もひとしおでしたよ。
微妙なとこで予算けちったのかなぁ。
おしい・・・。
+++まとめ+++
総じていえば、面白かったです。
というより嬉しいシーンがたくさんありました。
それだけでも感謝です。
特に自分は昭和のウルトラシリーズのヒロインたちの競演が
一番の見所でした。
もっともっと物語に深くかかわって欲しかったですけどね。
今後もまたウルトラ映画が続くことを祈って、ちょっとお遊びを。
次は番外編ということでもいいので、
あれもこれもと欲張らずに、たとえば郷さんを主人公にして
「帰ってきたウルトラマン・リターンズ」なんてのはどうでしょう。
死んだはずのアキちゃんはウルトラマンジャック(帰ってきたウルトラマン)が光の国に連れて行っていた。
地球ではメビウスがブラックキングとシーゴラスに苦戦中。
助けに向かうが、ベムスター軍団に阻まれ大ピンチ。
そこに颯爽と現れたのは、ウルトラセブン。
ベムスター軍団を殲滅し、メビウス救出に向かう。
だが、これら怪獣軍団を操っていたのは・・・!?
そしてアキちゃんは助かるのか?
+++おわりに+++
長文にお付き合いありがとうございました。
また来て見てくださいね。
ではでは。
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